本日、2学期の終業式をオンライン形式で実施しました。私からは以下のような話をしました。
「昨日は冬至。これからどんどん昼間の時間が長くなります。古来、人々は日照時間が長くなることを寿ぎ、この日を『一陽来福』の日とも呼びました。この考えはヨーロッパでも同じで、12月の冬至の後にお祝いを設定したそうで、それがクリスマスになったという説もあります。
さて、12月12日に清水寺で発表された今年の漢字は『戦』でした。この漢字が選ばれた理由は三つあるそうです。一つはロシアによるウクライナ侵攻で戦争が起きていること。北朝鮮のミサイル発射も国際社会の緊張感を高めています。つまり、戦争の『戦』。二つめの理由は、円高・物価高・電力不足にコロナ対応など、身近な戦いが続いているということからの『戦』。三つめは明るい話題ですが、サッカーワールドカップでの日本代表の頑張り・冬季オリンピックでのメダルラッシュ・野球界における話題(大谷選手の二刀流・佐々木選手の完全試合・村上選手の三冠王など)からスポーツにおける挑戦や熱戦からの『戦』。
今年の漢字及びその理由を振り返って、ぜひ皆さんに考えて欲しいのは、『これらの出来事から、自分は何を学んだか』『これらの出来事に対し、自分は何が出来るのか』です。その際に意識して欲しい事は、『なぜ?』という疑問を持つということ。
なぜ、ロシアはウクライナに侵攻したのか。なぜ、北朝鮮は頻繁にミサイルを発射するのか。なぜ、円高になったのか。なぜ、物価高になったのか。なぜ、電力不足になったのか。なぜ、三苫選手は最後まで諦めなかったのか。なぜ、田中選手はゴール前に駆け込めたのか。なぜ、佐々木選手は完全試合を達成できたのか。
世の中の出来事を他人事で受け止めるのではなく、自分なりに『なぜ?』という疑問を持ち、そこから『自分は何を学んだのか』『自分は何が出来るのか』を考える。そういう振り返りをこの冬休みに行ってください。」
こんな話をしました。まだまだ、コロナ感染が収まりません。生徒の皆さんも感染拡大防止に引き続き取組み、3学期にはまた元気な顔を見せて欲しいと思います。