校長だより

3学期終業式

16日(月)午前に3学期終業式を挙行しました。今回も部活動の表彰(ジャズダンス部、女子硬式テニス部、男子ソフトテニス部、剣道部)と芸術祭の各部門優秀者の表彰を行いました。校長式辞は以下の通りです。

「おはようございます。進級おめでとうございます。幾つか不認定科目を抱えている人はぜひ次年度の追認考査頑張ってください。さて、連日、野球の世界一を決めるWBCについて報道されています。日本は残念ながら昨日敗退しましたが。一方、先週の水曜、3月11日は東日本大震災から15年を迎え、こちらも新聞やテレビ、ネットでいろんな特集が組まれていました。このWBCと東日本大震災について、少し話をします。今から13年前の第3回WBC大会、2013年3月8日、東京ドームを会場として日本は台湾と戦いました。9回表に同点に追いついた日本は延長戦で勝ち越し、4対3で台湾に勝利しました。日本が喜んだのはもちろんですが、なんと試合終了後、台湾の選手たちがグランドのピッチャーマウンドに集まり、円になって日本の観客に深々と頭を下げたのです。負けたチームが勝ったチームを応援してるファンに感謝の意味で頭を下げる。しかも、試合後に台湾のファンが掲げた旗には『日本おめでとう』の文字が…。めったにないことです。その背景にはこんなことがありました。それは間もなく震災から2年を迎える2013年3月6日、台湾と日本の試合の二日前のことでした。一人の日本人がツイッター、今はXですね、にこうつぶやきます。『WBC、日本は初戦が台湾に決定。この試合を見に行かれる方、先般の東日本大震災への台湾からの多大な支援のお礼の横断幕やプラカードをお願いします。WBCを通じ、日本と台湾の信頼関係を深め、私達が本当に台湾に感謝している事を伝えて下さい。』台湾からの多大な支援。そう、意外と知られていませんが、先の震災で世界最多となる200億円を超える義援金と400トンを超える援助物資を送ってくれたのが台湾だということ。そればかりか、震災の翌日には世界のどこよりも早く救助隊を派遣してくれたのも、また台湾でした。『そんな台湾にお礼をしよう』、WBC日本台湾戦の2日前にそう呼びかけたツイッターは瞬く間に日本中に拡散しました。そして、その展開は日本だけにとどまりませんでした。台湾に感謝を示そうとした日本人の心が翌日には海を超え、中国語に翻訳されて拡散され、台湾の人をも動かし始めます。こうして広がっていったやり取りは、台湾のマスコミにも取り上げられ、多くの人に知られることになります。ただ、この時すでに来日していた台湾選手達はこうした盛り上がりを知りません。試合当日、スタンドにはツイッターの呼び掛け通り、『台湾に感謝』と書かれた色とりどりのプラカードが…。それが1枚や2枚ではありません。プラカードの存在に球場で初めて気づいた台湾選手たち。そんな中、始まった試合はまさにWBC史上に残る名勝負となります。その名勝負は夜23時半を超えても決着がつかず、日本が1点ビハインドで迎えた9回2アウト、日本がついに同点に追いつきます。そして、次の10回表、ついに日本が逆転。その裏、最後にはまるで高校野球のようなヘッドスライディングを見せる台湾選手…。しかし、これで物語は終わりませんでした。喜びを爆発させる日本代表選手の後ろでベンチを出ていく台湾代表選手たち。彼らは全員でマウンドに向かうと、360度、スタンドの全方向に深々と一礼をします。『ホームグランドでもない私たちを日本のファンは応援してくれる、それに感謝した。』その姿に観客から惜しみない拍手が贈られました。『感謝には感謝で返す』、大切なことですね。さて、皆さん。皆さんが進級出来たのは、もちろん皆さん自身が頑張ったからですが、それだけではありません。あなたを支えてくれた人がいました。それは友だちであったり、家族であったり、そして先生であったり。支えてくれた人にどうか、感謝をしてください。感謝できる人になってください。4月8日に皆さんの元気な顔が見られることを楽しみにして、私の話を終わります。」

PAGE TOP