本日、3学期の終業式を挙行しました。式辞・生徒指導部長からの話の後は、いつも通りクラブ表彰。今回はジャズダンス部・陸上競技部・バドミントン部を表彰。様々な大会で好成績を残してくれました。その後には、今年1月に開催した三島高校芸術祭の書道展・美術展の優秀者3名ずつを三島賞として表彰。それぞれの展覧会をご覧になっていただいた皆さんの投票で選ばれた6人です。よく頑張りました、三島高生!
式辞では以下のような話をしました。
『おはようございます。今年の1月に、前阪神タイガース監督の矢野燿大さんのお話を聴く機会がありました。矢野さんはこんなことを言われていました。「心の持ちよう」と「行動」がかみ合って、結果が出る。行動は割と分かりやすい。例えば、プロ野球選手なら何をしなければならないかは分っている。「体幹を鍛える」「球速を上げる」「守備力のアップ」「ミート力の向上」等々。皆さんもそう。課題は「心の持ちよう」。矢野さんは「心のもちよう」を考えるようになったとのことです。矢野さん曰く、「心のもちよう」には四つのポイントがあります。一つめは「せいしんりょく」。これは精神力ではなく、成功を信じる力=成信力。ロジャー・バニスターというイギリスの陸上競技の選手がいました。今から70年ほど前、それまで1マイルを走って4分を切ることは不可能と言われていた。彼は4分を切れると信じてトレーニング。結果、1954年に3分台(3分59秒4)で走破。その後、続々と3分台で走る選手が出てきた。メジャーリーグに初めて挑戦した野茂選手もそう。大阪の高校出身の野茂選手は、1990年にプロ入り。1995年に渡米してメジャーに挑戦。彼は2008年で引退するまでメジャーでプレー。その後を追って多くの日本人がMLBに行ってます。日本人で100m9分台で走破した桐生祥秀選手もそう。桐生選手は2017年にそれまで日本人には無理と言われていた100m10秒の壁を突破、9秒98で走破。その後、小池選手、サニブラウン選手、山縣選手が9秒台を出したよね。矢野さんは言います。人の心の中には2匹のカモがいる。「できるカモ」と「できないカモ」。皆さんの心のなかにはどちらのカモがいますか。矢野さんが監督の時に、この話を一番熱心に聴いていたのが木浪選手だったそうです。二つめは「苦楽力」。苦しさを乗り越えたら、楽しさが待っている。苦しい時こそ、チャンスだと思えとのこと。三つめは「他喜力」。他の人に喜んでもらう力。四つめは「感謝力」。何かして貰って感謝するのではなく、当たり前に感謝できる力。なるほどと思いました。ぜひ皆さんも成功を信じる力を育て、苦しい時にも楽しさを考えることが出来る力を育てて、そして、他の人に喜んでもらうこと、当たり前に感謝することを意識してみてください。さて、皆さんが進級出来たのは、もちろん皆さん自身が頑張ったからですが、それだけではありません。あなたを支えてくれた人がいました。それは友だちであったり、家族であったり、そして先生であったり。支えてくれた人にどうか、感謝をしてください。感謝できる人になってください。4月8日に皆さんの元気な顔が見られることを楽しみにして、私の話を終わります。』
今日も生徒の皆さんはしっかりと話を聴いてくれました。