校長だより

1学期始業式

本日(8日)午前は着任式と始業式。諸連絡の後には部活動表彰で、今回は女子硬式テニス部・男子硬式テニス部・バドミントン部・女子バスケットボール部・剣道部を表彰出来ました。最後に体育祭実行委員長の3年生より体育祭に向けての連絡がありました。しっかり話せていたぞ、委員長!

私の式辞は以下の通りです。『おはようございます。春休みを皆さんはどう過ごしましたか。部活部活部活、それとも進路実現に向けた勉強?もちろん、両方ともに頑張った人も多いでしょう。この春休み、久しぶりに高校時代の友人と同じ時間を共有しました。40年ぶり。それでもあっという間にその時に戻ります。やはり友人というのは良いものですね。人生において良き友人がいると幸せになるという研究があります。アメリカのハーバード大学の「グラントスタディ」という研究です。ハーバード大学の卒業生268名とそれ以外の有志400名、計700名に対して、毎年、心理テストとその時の年収や趣味嗜好などを丁寧に聞き取り、今の幸福度を調べたそうです。この研究の凄いところは、その追跡期間。なんと75年にわたって対象者の幸福度と要因について調べていったそうです。しかも、日本円に換算すると20億円もかけて。研究のスタートは1938年。そこから75年にわたって毎年、被験者にテストを行い、幸福度とその要因についての相関関係を調べたところ、何が一番相関が高かったと思いますか。年収?老後の資金?友人の数?どんな仕事をしているか?職場の地位?職場でどれだけの権限を与えられているか?結婚しているか否か?フォロワーを何人獲得できたか?…などなど。さて、皆さん、一番相関が高かったのは何だと思いますか。この研究は時間がかかっているだけに一人の研究者ではまかないきれませんが、最も長く研究に関わったジョージ・ヴァイラント教授によると、それは「良い人間関係を作れたか」だそうです。つまり、良い友人を作れたか。同じく研究者のロバート・ウェルディンガー教授は、「週末になると一緒に出掛ける友人が大勢いるかどうかや、恋人がいるかどうかではなく、大切なのは人間関係の質だ」とも言っています。つまり、友人の数は関係ないそうです。たった一人でもホッとできる友人がいる人ほど、幸福度が高かった。なるほどなあと思います。皆さんが、この三島高校に居る間にそんな友人を作れると良いですね。もちろん、高校を出た後に作ることも出来ます。それでも、この1年間でそういうホッとできる友人が出来ることを願っています。3年生はいよいよ進路を実現するための一年です。2年生は、後輩が入って来ます。先輩としてしっかり三島の良き伝統を引き継いでいってください。もちろん、自分の夢を実現するためにも大切な一年です。悔いの残らないように日々を過ごし、卒業・進級、そして夢の実現に向けて頑張ってください。』

PAGE TOP