校長だより

2学期始業式

本日(23日)、2学期始業式を行いました。校長式辞の内容は以下の通りです。

『お早うございます。5週間の夏休み、皆さんはどんな風に過ごしましたか。部活部活部活の人もいれば、3年生は進路実現に向けて勉強漬けだった人もいるでしょう。世間では7月26日から8月11日まで開催されたパリオリンピックに注目が集まりましたね。この後、8月29日から9月8日まで行われるパラリンピックも注目です。さて、オリンピックで私が一番印象に残ったのは、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手。ストリートはラン2本、ベストトリック5本の勝負。トリックというのは技という意味だそうです。堀米選手、トリックの1本目は成功するも、2本目3本目4本目を失敗し、その段階で暫定7位。メダルにはかなり遠いポジションでした。最終の5本目の直前、堀米選手は笑顔を浮かべてました。めちゃめちゃ緊張するはずなのに、何故笑顔?と思ったことを覚えています。その謎が解けました。帰国後のテレビで彼はこう言います。「ああいう感覚は初めてでした。ここまで来るのにきつかった方が多かった。最後の1回、乗れても乗れなくても、これで終わるのが嬉しくて笑顔になっちゃいました」。凄いですね。なかなかそんな心境に達することはできない。ここに至るまで、すべきことはすべてやってきたと言い切ることが出来るからこその笑顔なのでしょう。笑顔の後の最終5本目、彼は見事97.08点の今回のオリンピック最高得点をマークし、大逆転で金メダルを獲得したのはご存知の通りです。このように、自分としてすべきことをすべてやったので、後は結果は天に任せるという心境をうたったことわざがあります。「人事を尽くして天命を待つ」人間の能力で可能な限りの努力をしたら、あとは焦らずに結果を天の意思にまかせるという古代中国の故事から生まれた言葉です。皆さんもぜひこの言葉と堀米選手のことを覚えておいてください。部活をしている人なら、練習や準備段階ですべきことをすべてやり切る、受験前なら自分の出来る勉強は徹底してやる、その上で結果は天の意思にまかせる。じたばたしない。そんな心境で日々過ごして欲しいものです。最後にもう一つ話をします。3日前に奈良県の高校の校長先生とお会いしました。その方は三島高校の卒業生で、たまたま夏休みに三島高校に寄る用事があった際に、ぜんぜん自分の顔を知らない三島の生徒たちから元気な挨拶をたくさんもらった、本当に嬉しかったと言われました。まだまだ暑い2学期ですが、文化祭も2週間後に迫っています。挨拶をしっかり行い、人事を尽くして天命を待つ姿勢で学校生活に取り組んでくれたらと思います。以上で私からの話を終わります。』

この後は生徒指導部長・保健部長からの講話、そしてクラブ表彰。この夏はどのクラブも活躍してくれて、表彰したのはジャズダンス部・男子硬式テニス部・女子硬式テニス部・男子ソフトテニス部・女子ソフトテニス部・美術部・電気科学部・体操競技部・陸上競技部・女子ソフトボール部(表彰順)でした。表彰状も全部で39枚!暑い中、皆よく頑張りました。そうそう、最後は文化祭実行委員長(3年生)から、2週間後の文化祭(絢爛祭)に向けてのメッセージもありました。中学生の皆さん、7日はぜひ文化祭に来てくださいね。

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